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職務経歴書が通らないとき、読む側が探しているもの

検索して出てきた職務経歴書のテンプレートを開いて、職務要約、プロジェクト経歴、スキル一覧、自己PR、と項目をすべて埋める。枚数も整えた。それでも、書類で見送られ続けている。

私はその書類を読む側にいます。エンジニアのポジションで書類選考を担当していて、面接に進んでもらうかどうかを判断しています。

その立場から書くと、テンプレートを埋めることと、書類が通ることは、あまり関係がありません。項目が足りないから見送りになっているのではなく、こちらが探しているものが書類の中に見つからないから、見送りになっています。

この記事ではテンプレートも例文も出しません。読む側が何を探しているかだけを書きます。それが分かれば、自分の書類のどこを直すべきかは、自分で判断できるはずです。

以下はすべて、私が担当している範囲での話です。ポジションや会社によって、見るところは変わります。

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たぶん、優劣では見られていない

書類選考というと、候補者を採点して上から順に並べているように思えるかもしれません。少なくとも私の場合は、そうではありません。

見ているのは、今空いているロールと合っているかどうかです。

その人が優れているか劣っているかではなく、合っているか合っていないか。入ってから活躍してもらえそうか。求めている条件を満たしているか。判断の軸はそこにあります。

ですから見送りは、「この人はダメだ」という意味ではありません。今空いている枠と噛み合わなかった、という意味のほうが実態に近いです。同じ書類でも、募集しているロールが違えば結果は変わります。

この前提が違っていると、書類の直し方も変わってきます。自分を良く見せる方向に直すのではなく、合っているかどうかを判断できる材料を増やす方向に直すことになるからです。

実際に探しているもの

私が職務経歴書で見ているのは、だいたい次のところです。

最後の項目は、今の時点での話です。ここは時期によって変わります。

一つ目の「そのプロジェクトでどういうポジションだったか」を、私は最初に探しています。ここが書かれていないと、何をしてきた人なのかが分かりません。プロジェクトの名前と期間だけが並んでいる書類では、判断ができないということです。

情報が足りないと、確認ではなく見送りになる

ここが、いちばん実務的な話かもしれません。

書類に情報が足りないとき、「詳しく聞きたいから、とりあえず会ってみよう」とはなりにくいです。面接にも時間のコストがかかるので、わざわざ会ってみようとなるよりは、お見送りになりがちです

つまり、書かれていない情報は「あとで聞けばいい情報」ではなく、無いものとして扱われる情報に近いです。

特に、応募するポジションで求められていることについて書かれていないと、面接には繋がりません。判断する材料がそもそも書類の中にないからです。

「書きすぎると読まれないのではないか」と考えて具体を削ることがあるかもしれませんが、私はできる限り具体的に書いたほうがいいと思っています。削られて困るのは、判断に使う部分です。

念のため書いておくと、これは「やっていないことを書く」という話ではありません。やってきたことを、合っているかどうかを判断できる粒度で書く、という話です。粒度が粗いまま出すと、判断されないまま終わります。

書き換えるとしたら、どこか

三つに絞ります。

  1. 各プロジェクトに、自分の役割を書く。 「参加した」ではなく「何を担当したか」。私が最初に探しているのはここです。
  2. 応募するポジションで求められていることに、対応する記述があるかを確認する。 無ければ、書類の中に判断材料が無い状態です。求人票を横に置いて突き合わせるのが早いはずです。
  3. 分量を気にして具体を削らない。 抽象化すると、合っているかどうかを判断できなくなります。

繰り返しになりますが、これは私が担当している範囲での話です。募集しているロールが変われば、探すものも変わります。同じ書類が別の会社では通る、ということは普通に起こります。


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